2020年代の日本は、医療業界のIT化がさらに急速に進んでいます。医療のさまざまな現場でIT技術が使用されていますが、システムを導入するうえで欠かせないのが紙カルテから電子カルテへの移行です。患者に関する情報を電子文書として保存しておくことで、ネットワーク技術を駆使して、多くの医療従事者が患者に関する情報を共有できるようになりました。インターネットに接続できる環境があれば、どこからでも患者に関する情報を確認できるのです。医療従事者とって、非常に使いやすいシステムでしょう。
また、紙カルテより情報が見やすくなることも、電子カルテが導入される理由の一つです。電子カルテを導入して医療のIT化を進めることには、現場の経営を合理化できるメリットもあります。紙カルテを扱う場合には必要となる作業が多く、そのうえ保管しておくために十分なスペースも必要でした。しかし、電子カルテとして保存することによって、これらのコストを大幅に削減できるようになったのです。
そして、現代の医療がより高度で複雑なものになっていることも、医療業界でIT化が推進されている理由といえます。複数の医療従事者が協力して治療を進める場合に、ネットワーク技術が効率的に使用されるのです。複数の医療機関で協力する場合にも、IT技術は役立てられています。インターネットを通して互いに連絡を取り合うことによって、より質の高い医療サービスの提供が可能です。詳しくは「医療のIT化を読み解く」で解説されていたので、ぜひ読んでみてください。